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犬の体の約70%は水でできており、体内の水分の約15%を失うと死に至るといわれています。
脱水症状は健康を維持するために必要な体の水分を過剰に失うことで起こります。犬は脱水症状にかかりやすく、知らず知らずのうちに進行してしまう場合があるので注意が必要です。
今回は脱水症状の見分け方や症状、対処方法などをお話ししていきます。
犬の脱水症状の原因
犬の体の水分は呼吸や排泄等で常に失われています。しかし犬は喉の渇きを感じにくく脱水症状になりやすい生き物といわれています。犬の脱水症状は季節、環境、年齢、病気など様々な原因によってあらわれます。原因を知っておくことで予防にもつながります。
水分摂取量の減少
夏に脱水症状を引き起こす代表的な疾患に「熱中症」があります。
春から初夏にかけ急に気温が上昇したときは体が慣れておらず脱水しやすかったり、秋から冬にかけては飲水量の減少とともに暖房のきいた部屋で過ごす時間が長くなり脱水症状を引き起こしやすくなります。
ウエットフードからドライフードに食事を変更した時や、水をあまり飲みたがらない犬は体に必要な水分が足りておらず脱水になりやすい傾向があります。
老犬になるとさらに喉の渇きに鈍感になります。筋力が低下すると水を飲む態勢を維持するのが難しくなったり、体を動かすのが億劫になり水飲み場まで行きたがらず脱水になりやすいのです。
犬の脱水症状を引き起こす病気
下痢や嘔吐、多尿をともなう病気は体内の水分が過剰に失われてしまい、脱水につながります。
感染性腸疾患、炎症性腸疾患、消化管腫瘍、中毒、食物アレルギー、膵炎、腸閉塞など
糖尿病、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、尿崩症、子宮蓄膿症、慢性腎臓病など
利尿剤は尿の排泄を促し、あえて体から水分を抜くものです。それにより脱水が起こります。他にも、薬剤によっては尿量が増えたりすることがあります。
犬の脱水症状の見分け方
初期の脱水症状では見た目に大きな変化がなく異変に気付きにくいものです。いつもより元気がなくても「眠いのかな?」「疲れているのかな?」と思ってしまいますよね。では犬が脱水症状を起こしているかどうかは、どのように判断すればよいのでしょうか。
脱水のサイン
- 元気がない
- 食欲がない
- 水を飲む量が増えた
- 嘔吐・下痢
- 目が落ちくぼんでいる
これらのサインがみられる場合は犬が脱水を起こしている可能性があります。
犬に脱水のサインが見られたら次の方法で見分けるようにしましょう。
家庭でもできる犬の脱水症状の見分け方
犬の背中や腰の皮膚を軽くつまみ、5㎝ほど持ち上げ離します。皮膚が元の状態に戻るまでの時間を計測します。2秒以内に戻る状態が正常の目安とされており、それ以上かかる場合はやや強い脱水を疑います。
ただし、年齢や体格、皮膚をつまむ場所によって時間が変わります。あらかじめ犬が元気な時に計測しておき、脱水が心配な時に正常時と比較し1秒でも長くなっていれば脱水していると判断できます。
脱水症状を起こしている場合は体内の水分が足りないため、唾液が分泌されず歯茎が乾いていたり、ネバネバしているのが特徴です。
また歯茎を白っぽくなるまで押した後、すぐピンク色に戻らない場合も注意してください。
水分が不足するとおしっこが濃縮され色が濃くなり、回数も減ります。
脱水症状を起こしている場合、体の水分が減り犬の体重は急に減少します。
犬が脱水を起こし始めると水を探して歩き回るなどいつもと違う行動が見られます。そして水分不足からいつもより多く水を飲むようになります。
犬が脱水症状を起こしてしまった時の対処方法
犬に脱水症状が見られたら応急処置として何をすればよいのでしょうか。
まずは水分補給をしてあげましょう。自力で飲めない場合はスポイトを使って少しづつ与えるようにしてください。
応急処置としてポカリスエットのような人間用のスポーツドリンクや経口補水液を飲ませることも可能です。しかし犬にとっては味が濃く塩分や糖分の取りすぎになるおそれがあるので3~4倍に薄めて与えるのがおすすめです。
犬用に成分を調整された犬用のスポーツドリンク「ペットスエット」はポカリスエットを製造する大塚グループの製品で、薄めることなく犬にそのまま飲ませることができます。
脱水症状を起こしているときは口からの水分補給だけでは不十分な場合があります。
また下痢や嘔吐を繰り返し水分が摂取できない場合もあります。手遅れになる前に脱水のサインがみられたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
犬の脱水症状は予防が大切です
脱水症状予防するためには水分補給が欠かせません。愛犬が十分な水をいつでも飲めるように環境を整えてあげましょう。
犬が1日に必要とする水分量
愛犬に必要な1日の水分量は知っていますか?
1日に必要な水分摂取量の目安として、簡単な計算式があるので愛犬に必要な水分摂取量を求めてみましょう。
体重(kg)×0.75乗×132(ml)=1日の適正水分量
√(ルート)ボタンがある電卓を使用すればもっと簡単です!
体重(kg)を3回かける≫√(ルート)を2回押す≫×132
体重が5kgの犬であれば、約441mlになります。500mlのペットボトル1本分くらいですね。
上記の計算で求めた水分量を目安として、「うちの子あまり水を飲んでないなぁ」と思われた方は次のような工夫をしてみてはいかがでしょうか。
犬が水を飲まないときはどうすればいい?
食事がドライフード中心の場合は、野菜やお肉の煮汁をかけてふやかしたり、水分をより多く含むウエットフードに切り替えてみるのも一つの方法です。
また、キュウリやスイカ、トマトは水分を多く含んでいるので水分補給に適した食材です。犬が食べてはいけない食物は与えてはいけませんが、このように食事からも水分を摂取することができます。
老犬や関節炎を患っている犬は動くのが億劫になり水分不足になりやすいです。給水場所を増やしたり、飲みやすい姿勢をキープできるよう容器の高さを調節してみてください。
時間が経った水は菌が繁殖し容器にヌメリが生じて新鮮ではないと感じたり、水道水に含まれる塩素のにおいが苦手で水を飲みたがらない犬もいます。そんな犬のために、BeeMeeNee(ビーミーニー)というアイテムがあります。
BeeMeeNee(ビーミーニー)は塩素臭やカルキを抜いて犬が飲みやすい水へ変化させ、菌の繁殖を防ぎ、新鮮で美味しい水をキープしてくれます。
犬も人間と同様に、水分量が不足すると脱水症状を引き起こす危険性があります。水分不足にならないようにしっかり予防しましょう。犬は体の不調を言葉で伝えられません。脱水のサインを見逃さず愛犬の健康を守りましょう。