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犬が気持ち良さそうにブラッシングをさせてくれる姿は飼い主さんにとっても癒しの時間ではないでしょうか。
しかし中には、飼い主さんがブラシを持っただけで逃げ出したり、噛みついてしまったりと、ブラッシングを嫌がる犬も少なくありません。
では、犬がなぜブラッシングを嫌がるのか、そこにはちゃんと理由があります。
今回は犬がブラッシングを嫌がる理由や対処法をご紹介します。これで愛犬のブラッシング嫌いを克服しましょう。
犬がブラッシングを嫌がる理由と対処法
犬のブラッシングは健康面、衛生面でとても大切なお手入れのひとつですよね。
しかし大切なことだと分かっていても、愛犬がブラッシングを嫌がってしまうと飼い主さんも疲れてしまいます。
犬がブラッシングを嫌がる主な理由として下記のようなことが考えられます。愛犬に当てはまるものがないかみていきましょう。
人に触られることが苦手
そもそも体に触れられることに慣れていない犬はブラッシングを嫌がる可能性があります。また、信頼している飼い主さんであっても、足先やしっぽ、顔回りは敏感で触られるのが苦手な子もいます。
対策
最初はブラシを使わずに、やさしく撫でたりマッサージすることから始めてみてください。リラックスできるように声をかけ、人の手は気持ちいいものだと受け入れてもらえるようにしましょう。
ブラシをおもちゃと勘違い
特に子犬に多いのですが、ブラシを噛んでくる場合はブラッシングを嫌っがているというより、おもちゃと勘違いしているのかもしれません。
そしてブラシを噛んできたときに「○○ちゃん噛んだらダメよ!」「やめて!やめて!」と飼い主さんが騒いでしまうと犬は遊んでもらっていると勘違いしてしまい、余計にテンションが上がってしまいできなくなることがあります。
対策
犬が興奮状態にある場合はブラッシングがうまくできないので、リラックスしているときにおこないます。特に散歩や遊んだ後であれば体も疲れて満足しているのでブラッシングもスムーズにできるかもしれませんね。
ブラシを噛んでくる場合は一旦その場から離れて犬を落ち着かせてください。犬の視界にブラシがはいらないように、おやつなどで気をそらしながらさりげなくブラシを当てていきましょう。
また飼い主さんも落ち着いた声で話しかけながらブラッシングをしてあげることが大切です。
ブラッシングがトラウマになっている
- ブラッシングでもつれを引っ張られたりブラシで皮膚を傷つけられ痛い思いをした。
- 長時間拘束されたり、押さえつけられしんどい思いをした。
- ブラッシング中にひどく叱られ怖い思いをした。
ブラッシングをしようとすると、怯えたり逃げたりする犬は過去にこのような経験をしてトラウマになっているのかもしれません。
対策
ブラッシングの嫌なイメージを良い印象に変えるために、おやつを上手に使いましょう。
- ブラシから約50㎝離れたところにおやつを置く。
- 犬がおやつを食べたら40㎝、30㎝と少しづつ距離を近づけていき、最終的にはおやつをブラシの上におく。
- ブラシが近くにあることに慣れてきたら、おやつで気を引きながら少しづつ体にブラシをあててみる。
一度トラウマになってしまったら、より一層慎重に慣らしていく必要があります。飼い主さんもあせらずに犬の様子を見ながら進めていきましょう。
病気やケガによるもの
今までブラッシングをさせてくれていたのに、急に嫌がるようになってしまったときは、病気やケガで体に痛みがあるのかもしれません。
どこを触ると痛がるのか、どのような体勢にすると痛がるのかなど把握しましょう。
対策
病気やケガを見つけたら速やかに動物病院を受診しましょう。
また病気やケガ、でブラッシングが犬の負担になってしまう場合は、トリマーさんと相談して、お手入れのしやすいカットにしてもらうのも良いと思います。
犬がブラッシングを好きになるコツ
ブラッシングは褒めたりおやつをあげても、痛みや苦痛を与えてしまってはブラッシングを好きになってくれません。
犬がさらにブラッシングを好きなるように、飼い主さんも以下のようなことを心がけてブラッシングしてみてください。
- 犬が嫌っがているときは無理矢理しない
- 一気に全身やろうとしない
- もつれは無理に引っ張らない
- 日頃からスキンシップを心がける
- やさしく声をかけたり、上手にできたらたくさん褒める
- 愛犬の体調や様子をよく観察する
ブラッシングを上手にするには?
ブラッシングを上手にするコツは、犬がブラッシングを受け入れやすいようにしてあげることです。
犬がブラッシングを心地よいものと受け入れてくれるように以下のようなことを参考にしてみてください。
犬をリラックスさせた状態でおこなう
犬をリラックスさせる方法に「背線マッサージ」というものがあります。
犬の背中には自律神経が走っています。自律神経には相反する昼は活動的に働く交感神経と眠っているとき働く副交感神経があり、これを上手く活用したのが、「背線マッサージ」です。
尻尾のつけ根から首のラインに沿って5本の指の爪を立てってマッサージします。
繰り返し逆毛を立ててあげると、興奮をつかさどる交感神経より副交感神経が優位になり、犬がリラックスします。
また飼い主さんが愛犬をきれいにしてあげたくて「ブラッシングやるぞ!」と意気込んでしまっては、犬も怖がってしまいます。飼い主さん自身も気持ちに余裕をもって、リラックスした状態で犬に接してあげてください。
テーブルの上や膝の上に乗せる
動き回ったり、暴れたりしてしまう犬は高さが50㎝~90㎝くらいの台(テーブル)に乗せると大人しくなります。
犬の美容室で見かけるトリミングテーブルがあれば理想ですが。ない場合は以下のようなもので代用できます。
- アイロン台
- 椅子
- 折りたたみテーブル
- 洗面台に板を置く
ただし、板の上はすべりやすいので滑り止めのマットを引いたり、台から犬が落ちないよう手を離さないでください。
またテーブルの上で暴れて危険な場合は、飼い主さんの膝の上で抱っこしたり、仰向けにした状態でおこなってみましょう。
犬の毛質に合ったブラシを選ぶ
犬用のブラシには様々な種類がありますが、犬の被毛に合わないブラシを使うと、皮膚を傷つけ痛みを与えてしまうのでブラシ選びはとても重要です。
スリッカーブラシ
一般的によく使用されているブラシで、ピン(針金)の部分がくの字に曲がっています。
ピンが毛の根元付近まで届き、毛玉をほぐしたり毛をすいたりするのに適しています。
長毛種、短毛種、ワイヤー種問わず使用できる万能ブラシです。ただし、超短毛種(スムース)にはあまり適していません。
ピンブラシ
ピンがまっすぐで目も粗いため、毛が短いところや毛玉をときほぐすのには不向きですが、長い毛や細い毛を切る事なくブラッシングできる優しいブラシです。長毛種におすすめです。
ラバーブラシ
ゴム製やシリコン製のブラシで、短毛種におすすめです。ブラシ自体が柔らかく皮膚を傷つける心配がありません。
抜け毛を取り除くのに効果的でシャンプー中にも使用でき、マッサージ効果も期待できます。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシは静電気が起こりにくく、細かい毛を取り除いたり、仕上げとして毛艶を出すために使われるブラシです。
豚毛や猪毛を使用したものが多く、「豚毛」はほどよいしなやかさでやさしい使い心地から短毛種におすすめ。「猪毛」は硬めでコシがあり、毛先までブラシを通してくれるため長毛種やくせ毛、巻き毛の強い犬種におすすめです。
コーム
コームは最後に毛の流れを整えたり、残っている毛玉や絡まりがないかをチェックするために使います。
ブラッシングのお助けアイテム
ブラッシングスプレー
もつれがあったり、毛量が多い犬をブラッシングする時に被毛にふきかけるとブラッシングがスムーズになります。
- 絡まりやすい毛もスムーズにブラッシングができるため、愛犬に負担をかけません
- 静電気を抑えるので乾燥する季節にもおすすめ
- 被毛の飛散を防ぎます
ブラッシングには毛並みを整える以外にも皮膚の血行促進、ノミ・ダニの早期発見、皮膚疾患の予防や早期発見などたくさんのメリットがあります。
毎日少しづつ愛犬のブラッシングを頑張ってみてください。